技術情報 キセノンストロボ技術資料

電機性能

発光エネルギー

キセノンフラッシュランプの1フラッシュ当たりの入力エネルギーのことです。単位は、J/F(Jule Per Flash)で表し、次式で計算できます。

J=1/2×C×V²
C:出力コンデンサ容量(μF)
V:ランプ印加電圧(V)

出力電力

キセノンフラッシュランプが1秒間に消費する電力量のことです。通常電源の大きさは、この電力量で表現されます。
単位は、W(Watt)で表し、次式で計算できます。

W=J×f=1/2×C×V²×f

この式内のfは、繰り返し周波数(単位:Hz)で、キセノンフラッシュランプが1秒間に許容される発光周波数のことです。周波数と光量の関係は下図のようになります。

出力電力
繰り返し周波数 100Hz type 20Hz type
出力 15W
発光エネルギー 0.15J/F 0.75J/F

ランプ性能

閃光時間

ストロボの閃光時間は、一般的に半値幅で規定されます。
(半値幅とは、閃光光量の1/2の時間幅のことをいいます)
通常、数μsec~数十μsecです。
図1中のT1のことです。

<閃光時間が短くなる条件>

  • ・ランプ印加電圧が高い
  • ・出力コンデンサ容量が小さい
  • ・ランプ電極間が短い

ジッター

ジッターとは、発光毎のトリガ信号に対する遅延時間の変動のことをいいます。
通常、数百nsec~数μsecです。
ジッター時間は、ランプの種類、放電管入力エネルギー、発光周波数により異なります。
図1中のT2のことです。

遅延時間

トリガ信号を入力して実際にランプが点灯するまでの遅れ時間のことをいいます。通常、数μsec~数十μsecです。
図中のT3のことです。

安定性

ランプハウス等の仕様書内に記載されています安定性とは、キセノンフラッシュランプが同一エネルギーで点灯する毎の光の安定性のことをいいます。

図1
図1
図2 放射スペクトル分布
図2 放射スペクトル分布