製品情報 瞬時電圧低下保護装置

お客様納入事例

財団法人 高輝度光科学研究センター(JASRI)様

財団法人 高輝度光科学研究センター(JASRI)様

  • 制御・情報部門 制御グループ
    石澤 康秀 技師 様
  • 制御・情報部門 情報・ネットワークグループ
    杉本 崇 研究員 様

Q. [ 京都電機器 ]スプリング8の施設のご紹介をお願いします。

A. 主にX線を使った研究のための施設です。放射光施設としては、世界最大規模で、物質・材料研究、ライフサイエンス、地球・惑星科学、環境科学から考古学や科学捜査、産業利用に至るまで広範囲に利用されています。身近な日常品もスプリング8の施設を利用して開発・改良がおこなわれています。スプリング8は独立行政法人理化学研究所の施設で、高輝度光科学研究センターが運営し、理化学研究所の研究や国内外の大学、研究機関、民間企業などがこの施設を使って研究をおこなっています。

Q. 日常品では具体的に何があるのでしょうか?

A. 例えばシャンプーがあります。シャンプーそのものではなくて、そのシャンプーを使った時に毛髪にどのような効果があるかという分析ができます。また、自動車の触媒。触媒で今、供給が問題になっているレアアースの使用をどれだけ減らすことができるかという技術開発にも活用されています。また、タイヤメーカーなどは頻繁にご利用されています。

Q. 瞬低保護装置KDPシリーズをどういったところにご使用いただいていますか?

A. インターロックシステムの瞬時電圧低下に対応するための電源として使用しています。インターロックロックシステムは、放射線から人間と機器を保護するシステムで、スプリング8を運転するのに非常に重要な物です。その他、計算機等にもたくさん使用しています。

Q. ご使用いただいて何年になりますか?

A. 5年になります。今まで故障はなく、これらの故障でスプリング8を停止させたことはありません。

Q. 導入されたきっかけは?

A. 以前はUPSを300台弱使っていて、UPSのメンテナンスに苦労していました。また、UPSのバッテリー不良でスプリング8の運転を停止させることが度々ありました。そこで、低コストで安定した新たな電源を探していたところ、瞬低保護に特化しメンテナンスフリーの御社の商品を知り、いろんな評価を行った結果が良好であったことから、導入させていただきました。今では、順次置換えを進めていて、UPSは、ほとんど使用していません。

Q. 導入メリットは?

A. メンテナンスをしなくてもよいこと。安定していること。そして消費電力、電力ロスが非常に少ない(機器からの発熱が少ない)ので、温度管理が厳密に要求される場所に設置しても影響がでません。

Q. 瞬低保護装置はどうして知りましたか?

A. 最初は施設全体をバックアップする電源装置として大型の他社製品を検討していました。装置自体は数億円ですが、冷却装置、配線、体育館のような大型の部屋が必要になり、全体としては数十億円になるため、予算的に難しい状況であったところ、たまたま御社の製品が発売されたことを知りました。恐らく、御社にとって一番最初の顧客ではないでしょうか?我々のニーズに合致して、かなりのコストダウンになりました。他のメリットとしては、ファンレスであり、必要なところにピンポイントで設置できる。ラックマウント式で必要な容量が選択できる。また、計算機室規模にも対応できるような大容量の製品もある。加えて、大手メーカーさんではなかなか対応いただけない、カスタマイズをしていただける点はありがたいです。最初導入した時は、初物なので、雨の日や雷の日はちゃんと保護してくれるか心配でしたが、まったく問題はありませんでした。

Q. 今後のご要望は?

A. ネットワークで現在の消費電力や力率等のデータがとれるようにしてほしい。現在、開発中と聞いていますが、早く標準化して頂きたいと思います。
KDPシリーズは、メンテナンスや故障がないので、我々にとっては空気なような存在になっています。気にすることなく呼吸をするのと同じで、故障なく動いていて当たり前となっています。今年の8月に5回ほどの瞬低がありましたが、この時も無事に動作継続できて助かりました。 毎日、安心でよく眠れます。(笑い)最初導入した時は、初物なので、雨の日や雷の日はちゃんと保護してくれるか心配でしたが、まったく問題はありませんでした。

どうもありがとうございました。

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